福岡県大牟田市西宮浦町132の宮浦石炭記念公園をブラブラしてきました(^^♪
ここには炭鉱で使われていた重機やトロッコなどが展示されています(*´﹃`*)
炭坑で使われたデッカイ煙突も残っていて、これは国指定の文化財になっています。
写真の左側に写っているのはレンガ造りの公園入口門、
右側は駐車場になっていてクルマ5台分と駐輪場が用意されています。
公園内はレンガ敷きで、炭坑で使われた重機や坑口跡、炭坑列車などが展示されています。
公園の隣には三池化学専用鉄道が走っていて、
その奥には公共地帯が広がっています。
この電車に似たものが、三川坑跡に展示されてた(*’▽’)
炭坑の頃から使われ続けてるのかしら?
第一立坑跡
このレンガのオブジェは、宮浦第一立坑の跡。
第一立坑跡
立坑は、石炭を採るため地上から垂直に掘られた行動です。
地上には、やぐらがつくられ、人や道具、石炭を上げ下ろしするための昇降機が、ワイヤーロープで吊るされていました。
この場所にあった宮浦第一立坑は、明治20(1887)年から使われ、蒸気の力で動いていました。
炭坑で使われた重機
ドリルジャンボ
型式:TYCJ-2XE型
坑道を掘る途中に岩が出てきたとき、岩をくだく為に、ダイナマイトを仕掛ける穴を掘る機械です。
全長:7050mm、全幅:2050mm、
全高:2215mm、全重量:7500㎏。
フェースローダー
型式:MFL120-S15型
石炭の層に沿って坑道を掘るとき、ダイナマイトでくだいた石炭を、かき寄せコンベアーに積み込む機械です。
全長:6900mm、全幅:1300mm、
全高:1400mm、全重量:6600㎏、
積込能力:120㎥/時間。
サイドダンプローダー
型式:ME632H型
坑道を掘る時に出た土や岩を、積み込む機械で、バケットが横に回転します。
全長:4200mm、全幅:1500mm、
全高:1500mm、全重量:6100㎏、
バケット容量:0.6㎥。
奥に見えているのは2㎥炭車で、石炭・土・岩石・資材の搬出入用の運搬車です。
全長:3022mm、全幅:1276mm、
全高:1053mm、全重量:695.2㎏
積み込み容量:2㎥
煙突(国指定文化財)
写真の右側に写っている巨大な柱は、煙突です。
建造:明治21年3月(1888年)
高さ:31.2m
直径:上部2.9m、下部4.3m
耐熱赤レンガ約138000枚使用
第一立坑の巻上機は蒸気動力で動かされていました。
その蒸気を起こすため、ボイラー室で石炭を燃やした時の煙を排出するためにつくられたのが、このれんがの煙突です。
江戸時代から明治の初めころまでは、掘った石炭は人や馬の力で運び出されていましたが、
明治の中ごろからは蒸気動力が採用され、効率化が図られたのです。
大浦坑、勝立坑、万田坑など明治時代の坑口には、いずれもこのようなれんがの煙突が建てられていました。
しかし、それらも今は残っておらず、「あんまり煙突が高いので~」と炭坑節にうたわれた面影を現在に伝えるのはここ宮浦坑だけになりました。
人車
坑道内へ人を搬出入するための車両です。
小さめの電車のような形で、鉄道の上を進みます。
写真の右側に写っている屋根の下に保管されています。
人車は車掌車・普通車・負傷車・特定者などが連結されていて、
それぞれに構造が違います。
これは先頭の車掌車、運転席です。
操作系はシンプルな作りです。
普通車の座席にはバネが仕込まれています、衝撃を緩和するためでしょうか。
車両の下には鉄道(レール)が見えます。
下の写真は、左から普通車・負傷車・特定車の順で連結されています。
負傷車には座席はなく、担架をかけられる台が作りつけられています。
特定車の座席にはバネは仕込まれていません。
最後尾の車両からはワイヤーロープが出ています。
このワイヤーを巻いて人車を上げ下げしていたようです。
大斜坑跡。
人車が乗ったレールの先には坑口があります。
大斜坑跡
斜坑は、地上から石炭の層に行くまでの斜めのトンネルで、
宮浦大斜坑は、大正13(1924)年から平成2(1990)年まで、
坑内で働く人や採炭資材などの出入口として使用されました。
また、人車などは巻上機のワイヤーロープで動き、
掘出された石炭もここから運び出されました。
坑口高さ:2m、幅:5.61m
坑口には[宮浦坑鉱口]と書かれています。
坑口はコンクリートで閉じられていて、中身は全く見えません。
ここから、人車が斜めに下っていくのか(*´﹃`*)
下の写真は材料降下坑口跡と鉱車。
この坑口から、石炭を採掘するための道具を運んでいました。
鉱車も人車と同じように、構造の違う車両が連結されていて、
レールの上を走って坑道に入るようになっています。
工具車:石炭を掘ったり、坑道を維持するための道具を運ぶ鉱車。
坑木車:掘った坑道の天井や壁が、くずれないように支えるための木材を運ぶ鉱車
タンク車:石炭を採った後、不要になった空間をうめる材料を運搬する鉱車。
さいごに。
坑口を閉じると国から交付金が出るので、廃坑になって塞がれてしまったそうです。゚(゚´o`゚)゚。
でも、三川坑ならちょこっとだけ坑道に入れますよ!
興味がある方は行ってみてください。
入場料無料で無料のガイドさんに案内してもらえて、
広い敷地に色んな設備が残っているので、かなり見ごたえがありますよ\(^o^)/
見学に行ったけど、見ごたえがありすぎて、写真いっぱい撮りすぎて、ブログにまとめ切れていません。
大牟田市の炭鉱関連施設
おわり。
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