三池炭坑で使われた機械が展示されている[宮浦石炭記念公園]西宮浦町132

宮浦石炭記念公園 サイドダンプローダー型式:ME632H型 土や岩を積み込む機械 大牟田市

福岡県大牟田市西宮浦町132の宮浦石炭記念公園をブラブラしてきました(^^♪

ここには炭鉱で使われていた重機やトロッコなどが展示されています(*´﹃`*)

炭坑で使われたデッカイ煙突も残っていて、これは国指定の文化財になっています。

 

 

写真の左側に写っているのはレンガ造りの公園入口門、

右側は駐車場になっていてクルマ5台分と駐輪場が用意されています。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園入口 駐車場 ちくごさるき

 

 

公園内はレンガ敷きで、炭坑で使われた重機や坑口跡、炭坑列車などが展示されています。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園入口 赤レンガ敷きの広場 ちくごさるき 

 

 

公園の隣には三池化学専用鉄道が走っていて、

その奥には公共地帯が広がっています。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 三井化学 工業地帯

 

 

この電車に似たものが、三川坑跡に展示されてた(*’▽’)

炭坑の頃から使われ続けてるのかしら?

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 専用電車 炭鉱専用線路敷き

 

 

第一立坑跡

このレンガのオブジェは、宮浦第一立坑の跡。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 第一立坑跡 三井鉱山三池炭鉱

 

 

第一立坑跡

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 第一立坑跡 三井鉱山三池炭鉱

立坑は、石炭を採るため地上から垂直に掘られた行動です。

地上には、やぐらがつくられ、人や道具、石炭を上げ下ろしするための昇降機が、ワイヤーロープで吊るされていました。

この場所にあった宮浦第一立坑は、明治20(1887)年から使われ、蒸気の力で動いていました。

 

 

炭坑で使われた重機

ドリルジャンボ

型式:TYCJ-2XE型

坑道を掘る途中に岩が出てきたとき、岩をくだく為に、ダイナマイトを仕掛ける穴を掘る機械です。

全長:7050mm、全幅:2050mm、

全高:2215mm、全重量:7500㎏。

宮浦石炭記念公園 ドリルジャンボ 型式:TYCJ-2XE型 ダイナマイトの穴を掘る機械

 

 

フェースローダー

型式:MFL120-S15型

石炭の層に沿って坑道を掘るとき、ダイナマイトでくだいた石炭を、かき寄せコンベアーに積み込む機械です。

全長:6900mm、全幅:1300mm、

全高:1400mm、全重量:6600㎏、

積込能力:120㎥/時間。

宮浦石炭記念公園 フェースローダー型式:MFL120-S15型 石炭をかき寄せて積み込む機械

 

 

サイドダンプローダー

型式:ME632H型

坑道を掘る時に出た土や岩を、積み込む機械で、バケットが横に回転します。

全長:4200mm、全幅:1500mm、

全高:1500mm、全重量:6100㎏、

バケット容量:0.6㎥。

宮浦石炭記念公園 サイドダンプローダー型式:ME632H型 土や岩を積み込む機械

奥に見えているのは2㎥炭車で、石炭・土・岩石・資材の搬出入用の運搬車です。

全長:3022mm、全幅:1276mm、

全高:1053mm、全重量:695.2㎏

積み込み容量:2㎥

 

 

煙突(国指定文化財)

写真の右側に写っている巨大な柱は、煙突です。

建造:明治21年3月(1888年)

高さ:31.2m

直径:上部2.9m、下部4.3m

耐熱赤レンガ約138000枚使用

国指定文化財耐熱赤レンガの煙突 宮浦石炭記念公園 三井鉱山三池炭鉱宮浦坑跡

 

 

第一立坑の巻上機は蒸気動力で動かされていました。

その蒸気を起こすため、ボイラー室で石炭を燃やした時の煙を排出するためにつくられたのが、このれんがの煙突です。

江戸時代から明治の初めころまでは、掘った石炭は人や馬の力で運び出されていましたが、

明治の中ごろからは蒸気動力が採用され、効率化が図られたのです。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 耐熱赤レンガ煙突 国指定文化財

 

 

大浦坑、勝立坑、万田坑など明治時代の坑口には、いずれもこのようなれんがの煙突が建てられていました。

しかし、それらも今は残っておらず、「あんまり煙突が高いので~」と炭坑節にうたわれた面影を現在に伝えるのはここ宮浦坑だけになりました。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 耐熱赤レンガ煙突 国指定文化財

 

 

人車

坑道内へ人を搬出入するための車両です。

小さめの電車のような形で、鉄道の上を進みます。

写真の右側に写っている屋根の下に保管されています。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 三井鉱山三池炭鉱 宮浦坑跡

人車は車掌車・普通車・負傷車・特定者などが連結されていて、

それぞれに構造が違います。

 

 

これは先頭の車掌車、運転席です。

操作系はシンプルな作りです。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 トロッコ列車 車掌車 運転席

 

 

普通車の座席にはバネが仕込まれています、衝撃を緩和するためでしょうか。

車両の下には鉄道(レール)が見えます。

三池炭鉱宮浦坑跡 宮浦石炭記念公園 明治日本の近代化文化遺産 座席サスペンション 鉱車

 

 

下の写真は、左から普通車・負傷車・特定車の順で連結されています。

負傷車には座席はなく、担架をかけられる台が作りつけられています。

特定車の座席にはバネは仕込まれていません。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 特定車 負傷車 人員輸送専用車両

 

 

最後尾の車両からはワイヤーロープが出ています。

このワイヤーを巻いて人車を上げ下げしていたようです。近代化文化遺産 宮浦石炭記念公園 トロッコ列車の最後尾 ワイヤーロープ 人車

 

 

大斜坑跡。

人車が乗ったレールの先には坑口があります。

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 大斜坑跡 三池炭鉱宮浦坑

大斜坑跡

斜坑は、地上から石炭の層に行くまでの斜めのトンネルで、

宮浦大斜坑は、大正13(1924)年から平成2(1990)年まで、

坑内で働く人や採炭資材などの出入口として使用されました。

また、人車などは巻上機のワイヤーロープで動き、

掘出された石炭もここから運び出されました。

坑口高さ:2m、幅:5.61m

 

 

坑口には[宮浦坑鉱口]と書かれています。

坑口はコンクリートで閉じられていて、中身は全く見えません。

ここから、人車が斜めに下っていくのか(*´﹃`*)

福岡県大牟田市西宮浦町132 宮浦石炭記念公園 宮浦鉱坑口 トロッコ列車 坑車

 

 

下の写真は材料降下坑口跡と鉱車。

この坑口から、石炭を採掘するための道具を運んでいました。

鉱車も人車と同じように、構造の違う車両が連結されていて、

レールの上を走って坑道に入るようになっています。

宮浦石炭記念公園 材料降下坑口跡 工具者 坑木車 タンク車

工具車:石炭を掘ったり、坑道を維持するための道具を運ぶ鉱車。

 

坑木車:掘った坑道の天井や壁が、くずれないように支えるための木材を運ぶ鉱車

 

タンク車:石炭を採った後、不要になった空間をうめる材料を運搬する鉱車。

 

 

さいごに。

坑口を閉じると国から交付金が出るので、廃坑になって塞がれてしまったそうです。゚(゚´o`゚)゚。

でも、三川坑ならちょこっとだけ坑道に入れますよ!

興味がある方は行ってみてください。

入場料無料で無料のガイドさんに案内してもらえて、

広い敷地に色んな設備が残っているので、かなり見ごたえがありますよ\(^o^)/

見学に行ったけど、見ごたえがありすぎて、写真いっぱい撮りすぎて、ブログにまとめ切れていません。

 

 

大牟田市の炭鉱関連施設

大牟田の繁栄を偲ばせる旧長崎税関三池税関支署

世界文化遺産 三池炭鉱 宮原抗跡

世界遺産三池港を一望できる三池港展望所

おわり。

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