九州最大級の前方後円墳+別区が残る[岩戸山古墳]八女市吉田1396-1

岩戸山古墳別区 国指定史跡 石人・石馬の模造品 筑紫君磐井の墓 八女市

福岡県八女市吉田1396-1にある[岩戸山古墳]を見学してきました(∩´∀`)∩

これは北部九州最大規模の前方後円墳で、九州一帯を縄張りにしていた筑紫君磐井が作ったお墓です。

 

国道三号線の[福島高校前]信号から西に入るとすぐの所にあります。

福島高校前信号を見下ろしたところです。

写真の奥の方には福島高校と乗場古墳が見えます。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国道3号線 福島高校前信号

 

 

駐車場は、八女市岩戸山歴史文化交流館いわいの郷の隣にあります。

毎週月曜日と年末年始は使えません、朝9時~夕方5時15分まで利用できます。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

ここから古墳までは徒歩2分くらいです。

 

 

古墳周辺の案内図。

この記事では、岩戸山古墳と別区を紹介しています。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

大神宮とか弥生の広場は別の記事に書きますm(__)m

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

岩戸山古墳にある標識。

このへんめっちゃ古墳あるやん(∩´∀`)∩うぇーい!

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

↑八女古墳群

乗場古墳0.3㎞

善蔵塚古墳1.3㎞

丸山塚古墳1.5㎞

茶臼塚古墳1.5㎞

鶴見山古墳1.9㎞

釘崎古墳群2.2㎞

 

 

まずは別区に向かいますε=┌( ´∨`)┘

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

別区

岩戸山古墳の北東にある正方形のエリア。

「筑後国風土記」には、ここで裁判が行われた様子が書かれています。

別区のそばには由緒書きとQRコードがあります。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

由緒書きの内容↓


ここは「別区」といって約四三メートルの正方形になった台地です。

『磐井の乱』(五二七年)後、約二〇〇年を経た奈良時代につくられた、筑後国風土記にこの別区のことが次のように記されています。

 

「東北の角に当たりて一つの別区あり、号けて衙頭と曰ふ。(衙頭とは役所なり。)

其の中に一の石人あり、縦容に地に立てり、号けて解部と曰ふ。前に一人ありて、

裸形にして地に伏せり。号けて偸人と曰ふ。生けりしとき、猪を偸みき。(仍りて罪を決められむとす。側に石猪四頭有り。)

臓物と号く。臓物とは 盗物なり。 彼の所に亦石馬三疋、石殿三間、石蔵二間あり。」

 

すなわち盗人が猪四頭を盗んでその罪を裁かれると解釈されるような石製品配置がなされたところがここの「別区」であり、

また「別区」は祭儀の場所であったとも考えられています。

全国の古墳の中でこのような「別区」を有し明確に現代まで残っているのは、ここ岩戸山古墳だけです。


 

 

QRコードです。ここにアクセスすると音声解説が聞けます。

聞き取りやすい解説でした。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

音声解説の主な内容は↓

別区にはたくさんの石人石馬埴輪がならんでた。

巨大な別区が残っているのは際立って特異な存在。

戦後の開墾により表面が削られてしまった。など。

 

 

別区は一面芝生。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

別区は1mくらいの高さの台地。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

別区には石像が並んでる。

一番手前は馬、奥には人型が6つ。

こいつらは1200年以上も昔に作られて未だに姿を保ってる(*´﹃`*)いにしえ~

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

後世に残したい情報は、石に刻むべきよね٩(ˊᗜˋ*)و

紙とか木は100年もすれば朽ち果てるもん、

それに比べたらHDDとかフラッシュメモリなんか瞬殺やもんな(´~`)

 

 

石人たちは、笑顔のような悲しげにも見える、なんとも難しい表情をしてる。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

足元に目をやると‥

「ここに展示してるものは模造品です。」だって。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

パチモンかーい!

せっかく「1200年以上も昔にうんたらかんたら」とか言ってたのに台無しやわ(;’∀’)

 

 

そばには休憩小屋があります。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

岩戸山古墳


国指定史跡 八女古墳群

岩戸山古墳

指定年月日 昭和三十年十二月二十三日

所在地 八女市吉田字甚三谷

八女丘陵は東西10数㎞におよぶ丘陵である。

この丘陵上には12基の前方後円墳を含む約300基の古墳がつくられ、八女古墳群と呼ばれている。

八女古墳群のほぼ中心に位置する岩戸山古墳は九州最大級の前方後円墳で、

東西方向に墳丘長約135m、東側の後円部径約60m、高さ約18m、

西側の前方部幅約92m、高さ約17mをはかり、周濠、周堤を含めると全長約170mになる。

墳丘は2段築造で、内部主体は未発掘のため不明である。

古墳の東北隅には周堤に続く一辺約43mの方形の区画(別区)が存在している。

岩戸山古墳は日本書紀継体天皇21(527)年の記事に現れた筑紫君磐井の墳墓であり、

全国的に見ても古墳の造営者と年代の分かる貴重な古墳である。

古墳の墳丘・周堤・別区からは阿蘇凝灰岩で作られた多量の石製品が埴輪とともに出土している。

種類も人物(武装石人、裸体石人等)、動物(馬・鶏・水鳥・猪?犬?等)、器材(靭・楯・刀・坩・蓋・翳)があり、

円筒埴輪などとともに古墳に立てられていた。

石製品は埴製(土)を石製に代え、さらに実物大を基本としたところに特徴がある。


 

 

別区につながってる後円部の先っちょ。

見上げると、登れそうやな。

古墳を一周したら登ってみよお(*´﹃`*)

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

ここから反時計回りに古墳を散策します。

 

 

後円部。左側が古墳。歩道が左にカーブしてるのが分かります。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

後円部と前方部のつなぎ目、クビレてるところ。

ここにもQRコードで音声解説があったけど写真とってなかった(;´∀`)

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

前方部の角。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

これは前方部の角の部分。

写真の左側が後円部、右側が前方部の底辺?のところ。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

前方部。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

左に古墳、真ん中は周濠、右は周堤。

この古墳は周堤を含めると全長170m。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

周堤。古墳を囲んでる、右側が古墳。

福岡県八女市吉田1396-1 岩戸山古墳 国指定史跡 

 

 

さいごに

国道3号線のこの辺を通るたびに気になってた[岩戸山古墳]、ようやく見学出来た(*´﹃`*)

この日は、古墳を登ったところにある[岩戸山大神宮]と、

古墳に隣接してる[吉田大神宮]と、すぐ近くにある[弥生の広場]を見学して帰りました。

近所の古墳群とかいわいの郷とかも見学したかったけど、

ここの駐車場は17時15分で閉まっちゃうから:;(∩´﹏`∩);:

 

また来よう。

おわり。

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